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社会福祉士

どうして社会福祉士の受験資格取得に社会福祉現場実習が必要なのか?

大学や専門学校等の決められたカリキュラムの中に社会福祉現場実習という実践的なものがあります。

小学生の頃を思い出してみてください。教育実習の若い学生の方が実習に来られていた事は記憶にあるかと思います。教員になる為には座学だけではなく、実際に自分が働くであろう現場に赴き、ベテランの現役教員に付き添い現場を体験しています。それと同じ様に社会福祉士も福祉施設等にて現場職員に付き添い実際に支援を経験し学習を行います。

1. 社会福祉現場実習とは?

社会福祉士の実習は23日間以上かつ180時間以上という決まりがあります。24日間連続で実施する事もあり、2回に分けて実施する場合もあります。2回に分ける場合は1施設での実習時間を120時間以上、15日間以上20日間以内、もう1施設での実習を60時間以上かつ8日間以上10日間以内で行うよう定められています。社会福祉士の実習は必須ではない場合があります。

社会福祉士になるための養成施設に入学する前に、厚生労働省が規定する相談援助の実務経験が1年以上ある方は実習が免除になります。介護福祉士や精神保健福祉士の資格保有者は60時間を上限として、実習が一部免除されます。

主な実習先 

〇児童相談所・児童養護施設、〇社会福祉協議会、〇障がい児者の福祉施設・相談機関、〇高齢者福祉に関する施設・相談機関、〇病院などの医療機関

2. いざ実習へ!

筆者の体験として。

約一か月の実習期間となります。(私は、児童養護施設で住み込み実習をさせて頂きました。)事前に実習でお世話になる施設へ訪問し挨拶させて頂きました。気さくに対応してくださる園長先生でした。

学校で学んだこと(バイスティックの7原則など)を実践する為、意識しながら子どもと関わり大失敗したことを思い出します。(小学生でストレートに色々言われて凹みました。)相手は人であり、当然ながら様々な個性があります。学んだことを実践するというよりも、大事なことは利用者さんの事を理解する事だと思います。どの様な事情で施設を利用する事になったのか、利用者さんがどんな人なのかなど職員さんから聞ける範囲で聞く事が大事です。職員さんは実習生が上手くできないことは理解されています。ですが、実習生である貴方という人を利用者さんや職員さんはよく見ています。見られているという事を意識しすぎる必要はありませんが、何をしに来ているのかを意識しましょう。

実習を終えてから聞いた話ですが、(残念な事ですが迷惑を掛けてしまう実習生が実際にいます。あまりにも迷惑を掛けすぎると今後、その学校からの実習生の受け入れが無くなります。学校と後輩に迷惑となりますので気を付けましょう。

3. 実習のメリットは何ですか?

自身が将来働きたいと思う施設で実習が叶えば、とても意義のある実習になると思います。

もしかすると将来その施設で働く事になるかもしれないからです。自分が思っているイメージと現実がマッチするのかを確かめる機会でもあり、逆に施設側も良い人材を確保したいという思いもおそらくあると思います。そうなると実習は自分をアピールする絶好の機会になるということになりますね。

4. なぜ実習が必要なのですか?



筆者の私見になりますが、福祉施設とはどんな所なのかを知ることが必要であるからだと思います。

国家資格である社会福祉士は相談援助のプロとも言える存在です。少しでも色々な施設や利用者さんを知るという事は学びの蓄積になります。社会福祉士にとって知識の蓄積はとても重要です。ですので実習を軽んじてはなりません。

5. まとめ


前述しましたが筆者も福祉系の大学を卒業し、児童養護施設で実習を経験しました。


実習は想像を超えており、慣れない環境でたった1か月程でしたが、辛く挫けそうになる事もありました。しかし、施設で暮らす子ども達の中には理由もわからず施設で過ごす子も少なくありません。辛くても施設で過ごさなければならないのです。本来あるべき生活をあるべき場所で過ごせない、寂しさや辛さは私たち大人でも図り知れません。ですが、施設で保護されて救われている事も事実でもあります。

筆者はこの実習の事を思い出すと色々な体験が今でも頭の中で駆け巡ります。福祉職を志す方にとって、おそらく初めての事ばかりで、上手く利用者さんと関われないかもしれませんが必ず良い経験となります。実習を終えた後、その経験を思い返し、「次はこうしよう。」と前向きに取り組める様になりますよ。

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