社会福祉士は、国家資格であり養成機関(大学や専門学校など。)で定められたカリキュラムを習得し、狭き門である国家試験に合格した相談援助のプロです。
現場で働く社会福祉士は各々の専門的なスキルや人柄、思いや思想などは様々ですが、もし自分がクライアント側だったら?という視点から考える事も大切です。
※あくまでも筆者の福祉現場での経験等を含めた私見であり、「社会福祉士はこうでなければならない。」という訳ではありません。
クライアントから信頼される社会福祉士の特徴とは?
自分の仕事に情熱を持っている。
医療や福祉の仕事を志す方や実際に現場で活躍されている方々は強い情熱や信念を持ち利用者さんや患者さんに対して熱心に親身になって対応されているかと思います。
「困っている人を救いたい。」「何とかして悩みを解決したい。」などプロとしてというよりもヒトとしての優しさや思いやりがあるのかが大事であると思います。
筆者が務めていた施設にとても熱心で経験豊富でプロ意識の高いベテラン看護師の方がいました。医療面の事を始め様々なアドバイスを頂いたり、行動を共にし協力し合っていた事もありました。
忍耐強く、理解することが重要である。
専門職のプロとして、時にはクライアントとの関わりの中で壁にぶつかる事がしばしばあります。メンタル的に辛い事もある仕事である為、この状況になってしまった要因を冷静に考え、改善できるように前向きにクライアントと関われることが重要です。
また、クライアントに寄り添う支援は需要でありますが、時には適正な距離感を意識しなければならない場合もあります。クライアントの事を理解しようとする前向きな姿勢を意識するあまり、自身のキャパを超えた相談を受けてしまう事もあります。忍耐強くという言葉は我慢するという事だけではあります。自身のキャパの範囲内に留める事が重要な事です。
クライアントに共感することが必要です。
クライアントからの相談に対して、その相談内容から心情や現在の状況等、様々な情報を得ることができます。まずはお話を聞く姿勢が大切であり、社会福祉士がクライアントの話を聞かずに個人的な意見ばかり述べるのは良くないと思います。(場合によっては社会福祉士の意見を言わなければならない場合もありますが。)まずは、クライアントの話をまず聞く事ができるのかが重要です。
困難な状況に対処できることも必要です。
前述した内容と少し重なりますが、社会福祉士とクライアントの間では困難な状況になる場合があります。しかし、社会福祉士としてプロの腕の見せ所であります。困難であると判断する事も重要であり、多職種連携を図り困難な状況を打開できるように事を進める事も専門職の役割であると思います。
私自身も相談員の頃に困難な状況になった事があります。自分一人でできる事には限界があるのですが、新人で若かったこともあり「一人で何とかして見せる。」と周囲にアピールしていた時期もありました。結局は相談員の先輩方や他職種の方々に助けて頂き解決する事が出来ました。
まとめ
理想的な事ばかりであったかもしれませんが、大事なことはクライアントの事を大切にする事ができるのか。であると思います。社会福祉士という社会的に信頼性の高い資格でありますが、資格に恥じない様な行動を行いクライアントから「社会福祉士の〇〇さんに相談してよかった。」「また相談に乗ってほしい。」と言われたり思ってくださる様な社会福祉士が求められるのではないでしょうか。
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