ケアマネジャーになる為には?
ケアマネジャー(介護支援専門員)とは、介護を必要とする人と介護サービスを提供する事業所とを繋ぐパイプ役(連絡・調整を行う)という立ち位置になります。
ケアマネジャーになる為には、受験資格・試験合格・実務者研修・資格登録といった、資格取得までに様々な要件をクリアする必要があります。また、本試験の正式名称は「介護支援専門員実務研修受講試験」という試験名になっている通り、試験合格者が後に開催される実務者研修を受講する為の試験であるという事です。研修受講し終了後に資格登録を行う事で介護支援専門員として業務に就くことが出来ます。
順を追って解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください!
①受験資格
まず試験を受けるためには、受験資格が必要となります。
受験資格の要件は2通りあり、どちらかに該当する場合に受験が可能となります。
〇保健・医療・福祉の国家資格を保有している場合
医師、歯科医師、薬剤師、保健師、助産師、看護師、准看護師、理学療法士、作業療法士、社会福祉士、介護福祉士、視能訓練士、技師装具士、歯科衛生士、言語聴覚士、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師、栄養士(管理栄養士含む)精神保健福祉士のいずれかを保有し、これらの国家資格に基づく業務の実務経験が通算5年以上であり、従事した日数が900日以上であれば受験資格を得ることが出来ます。
〇介護施設などで相談支援業務などに従事している、または経験のある場合
国家資格を保有していない場合、施設等で生活相談員、支援相談員、相談支援専門員、主任相談支援員として相談援助業務を通算5年以上従事期間があり、900日以上の従事日数があれば、受験資格を得ることが出来ます。
※受講資格等の確認をご希望の方はこちら↓
〇各都道府県の試験担当窓口・連絡先の一覧はこちらです。→ 社会福祉振興・試験センター
②試験について。(介護支援専門員実務研修受講試験)
ケアマネジャーの試験は年に1回(10月初旬頃)行われています。
(試験解答方法)
試験はマークシート方式を採用している都道府県がほとんどで、5つの選択肢から正しいものを複数選んで回答する形式となっています。(五肢複択式)
(試験時間)
120分間(身体に障がいがある場合は別途、試験時間に配慮があります。)
(出題範囲・問題数)
試験問題数は「介護支援分野」「保健医療福祉サービス分野」「福祉サービスの知識」から合計60問出題されます。
①「介護支援分野」25問
介護保険制度の基礎知識、要介護認定等の基礎知識、居宅・施設サービス計画の基礎知識
②「保健医療福祉サービス分野」計35問
保健医療サービス等から20問、福祉サービスの知識から15問
(合格基準)
各分野で正答率70%以上が合格ラインとなります。
試験の合格率は、平均10%~20%前後となっており難易度が高い事がわかります。
まとめ
如何でしょうか。
介護支援専門員は、要介護の方やそのご家族にとって非常に頼りになる存在であり、無くてはならない専門職です。
時代の変化と共に、障がいのある高齢者の方の増加も懸念される為、制度や分野に違いがあっても、障がい福祉に関する知識がケアマネジャーにも必要な時代になりつつあるのではないでしょうか。
高齢者福祉(介護保険制度)と障がい者福祉(総合支援法)の垣根を超えた支援が一層深まる事を願っています。
また、冒頭にも書きましたが、あくまでも本試験は介護支援専門員実務者研修受講試験という研修を受講する為の試験であるという事を忘れてはいけません。合格後は研修を受講し、都道府県に登録されて初めて介護支援専門員としての業務に就くことが出来ます。
その後、5年ごとの更新となりますので、ケアマネとして従事する為には現任者研修を忘れずに受講しましょう。
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