メンタルヘルスのニーズの高まり
コロナウイルスの影響などにより、最近ますます耳にされているメンタルヘルス、
対処に取り組むことなく、心身の不調をそのままにしていた方もいらっしゃると思います。
しかし、対処されないまま残されていた精神的な問題は、深刻な社会問題となってきました。
近年、2017年に日本で最初の心理学の国家資格である公認心理師が新たに設立されました。
メンタルヘルスとは何かを改めて考えます。
メンタルヘルスとは?
メンタルヘルスの定義
メンタルヘルスとは心の健康を指します。
精神疾患の回復だけでなく、ウェルビーイング「より良く生きる」という、
社会、職場、家庭の環境など、個人の幸せを重視し、よりポジティブな意味での利用が増えています。
欧米発祥の職場のメンタルヘルス
19世紀から20世紀初頭にかけての心理学では、精神疾患からの回復が主なテーマでした。
心理療法は精神疾患を治療するために、EAP(従業員支援プログラム)が普及しました。
EAPは主には、以下の内容でした。
・アルコール依存症と薬物依存症
・うつ病などに陥った事業主。
・労働者ケア
EAPを導入した企業は、生産性の向上が徐々に確認されています。
日本における企業のメンタルヘルス対策の変遷
現在、日本の多くの企業がEAPを導入しています。メンタルヘルスの維持・向上に貢献しています。
日本では、20世紀半ばから精神疾患が管理されてきました。
<精神疾患>
過労死、自殺、うつ病患
<メンタルヘルス支援>
マインドフルネス
不調に気付くための心理教育
復職支援
ストレスチェックの実施義務化
メンタルヘルス対策において重要なケアの種類
1.労働者自身が自分のストレスを防ぐ
2.労働監督者が行うラインによるケア
3.職場の産業保健スタッフによるケア
会社外のケア
社外でのケア
4.事業場外の専門機関から支援を受けている事業場外資源によるケア
→EAP(従業員支援プログラム)
参考:厚生労働省が制定した「労働者の心の健康の維持・増進のための指針」。
1. セルフケア
自分でできるケア
労働者は自分のストレスに気づく。
3R:Rest(休息、休養、睡眠)Recreation(運動、旅行、気晴らし)Relax(リラクゼーション)
2. ラインケア
監督者によるケア。職業性ストレスモデル
部下へのカウンセリング。
「いつもと違う」部下にすぐに気づく。
3. 事業場内産業保健スタッフ等によるケア
企業の産業医、保健師、人事労働管理スタッフによるケア。
労働者や労働監督者への支援として、具体的なメンタルヘルス対策を計画しています。
かかりつけ医のアドバイスや指導、職場外のリソースを活用した実践的な仕事を担当しています。
4. 事業場外資源によるケア
専門機関や社外の専門家を活用してケアを受けましょう。
職場の問題や必要なサービスに応じた専門知識を持ったケア
相談内容等を事業場に伝えたくない場合に有効です。
メンタルヘルス対策支援、EAPの活用
EAPでは、一次予防から三次予防までの段階で対応していきます。
【一次予防】メンタル不調を未然に防ぐ
EAPでは、一次予防から三次予防までの段階で対応していきます。
<ストレスチェック>
ストレスチェックでは、結果を本人に通知することで、自分のストレス状況を意識し、ストレスの多い人に医師の面接指導を促すアプローチと、テスト結果をまとめて分析します。
これは、職場環境を改善できる組織のためのアプローチです。
<研修>
研修を通じてメンタルヘルスケアの方法や知識を学ぶことは、一次予防につながります。
ストレスチェックを行うことで明らかになった問題に取り組みます。
場合によっては、必要なトレーニングが提供されます。
セルフケアやラインケアに加えて、メンタルヘルスの問題を早期に発見することができます。
誰かに相談したいときに気軽に相談できる連絡窓口を設けると効果的です。
【三次予防】メンタル不調者の職場復帰支援
三次予防では、復職した従業員が再就職できないように支援する環境を整えています。
また、労働災害や自然災害などの緊急事態への対応も必要です。
4.まとめ
個々の労働者のメンタルヘルスケアは、メンタルヘルス対策にとって重要です。
公認心理師の国家資格により、メンタルヘルスをより維持することが可能になりました。
組織内におられる個人の不安や悩み、課題がある、またウェルビーイングに関してもご参考ください。
参考サイト:厚生労働省|e-ヘルスネット
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