今回は社会福祉士の資格を保有されている方々が福祉業界のどの分野で働かれているのか調べてみたのでご興味のある方はぜひお付き合いください!
社会福祉士の就労状況
下記の円グラフは、公益財団法人社会福祉振興・試験センターが各分野・各施設へ社会福祉士の資格保有者等がどの分野で就業しているのか、そのアンケート調査結果です。
※公益財団法人社会福祉振興・試験センター https://www.sssc.or.jp/
「社会福祉士・介護福祉士・精神保健福祉士就労状況調査(令和2年度)結果報告書」より引用
①最多は高齢者福祉関係
最も多く働いている分野は「高齢者福祉」となりました。
超高齢化社会に突入した昨今、介護の必要な高齢者の方の増加や今後も更にニーズが高まる事から介護施設等の設置が急がれています。その為、人材の確保も急務であり、社会福祉士のニーズも高まっています。
②障害者福祉関係
高齢者福祉関係の次に社会福祉士が働いている分野は障害者福祉関係となります。
高齢化社会と共に、障がいのある方の高齢化も増加傾向にあります。また、発達障がいが認知されつつある事や精神障がいといった中途障がいの増加等もあり、メンタル面の支援の必要性も高まっています。障がい福祉サービスの中に社会復帰を後押しする支援に就労支援があります。就労支援継続A型、B型、就労移行支援といった施設形態があり、増加傾向にあります。
③医療関係
3番目は医療機関となります。
総合病院等には地域医療連携室や医療相談室という部署があり、看護師や介護支援専門員と社会福祉士が配置されています。入退院時の相談支援や他の医療機関等と連携をとる際の窓口となります。
④地域福祉関係
4番目は地域福祉関係です。
各自治体に設置されている、社会福祉協議会にてボランティアコーディネーターや介護予防等の地域福祉活動の支援業務に従事しています。地域福祉の拠点となる為、高齢者の方等の様々な相談に幅広い知識が求められます。
⑤児童・母子福祉関連
5番目は、児童養護施設や母子生活支援施設、障がい児施設、児童相談所といった施設となります。児童養護施設は虐待や養育が困難となった際に児童相談所から措置される入所施設となります。
⑥行政
6番目は行政となります。
福祉事務所や高齢者、障がい者等の福祉窓口での相談対応等に従事されています。
⑦その他
最後に司法関係や教育関係(学校内のスクールソーシャルワーカーとして。)、生活困窮者の方の支援などでも社会福祉士として勤務されています。
まとめ
いかがでしょうか。
厚生労働省の2021年のデータによると、日本人の平均寿命は男性で81.4 歳(世界2位)(世界1位は81.6歳スイス歳)女性で87.5歳(世界1位)となります。本データから見ても超高齢化社会に突入している事がわかるように、高齢者の福祉や医療、社会保障など課題は山積しています。しかし、障がい者福祉やその他様々な支援を必要とする方もたくさんいる事も事実なので、福祉分野の垣根を超えた多職種連携が必要となります。
※引用元:厚生労働省 2021年簡易生命表の概況PDF https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/life21/dl/life18-04.pdf
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