社会福祉士養成施設とは、社会福祉士の受験資格を取得する為の専門学校等の事を言います。
社会福祉士を養成するカリキュラムのある大学や専門学校を卒業し、受験資格を取得した場合は養成施設に通う必要はありません。
〇社会福祉士とは。
社会福祉士は高齢者、障がい者、児童福祉の各分野で相談支援を専門に行う国家資格です。
社会福祉士の主な業務は、日常生活に支障のある人の相談に乗り、個々の状況に応じて助言・指導を行うことです。また、必要に応じて、福祉だけでなく医療など他分野のサービス提供者と連絡・調整することもあります。
少子高齢化社会となり、高齢者の方の相談支援のニーズが高まる一方で児童福祉分野では
2024年に新たな資格として「こども家庭福祉ソーシャルワーカー」が新設されます。
児童虐待等が社会問題化されている背景があり、より専門性の高い人材の育成が急務である為、社会福祉士の精神保健福祉士の有資格を対象とされています。
〇短期養成施設と一般養成施設がある。
短期養成施設(通信のみ)は福祉系の大学や短大等を卒業した者を対象としており、養成機関は6か月以上とされています。(養成施設に入学の際に相談援助の実務年数を求められる場合あり。)
一般養成施設(通学・夜間通学・通信)は、一般の大学や短大等の卒業者やその他の者を対象としており、養成期間は1年以上となっています。(養成施設に入学の際に相談援助の実務年数を求められる場合あり。)
ご自身が短期養成施設に該当するのか一般養成施設なのか、下記に記載されている項目を参考にして頂ければと思います。
養成施設を選ぶ際はライフスタイルに合わせて通学か通信か選ぶと良いと思います。
ただし、都心などの都会には比較的養成施設は多くありますが、逆に地方では県内に2か所や1か所のみであったりとあまり選択肢は広くないという事も理解する必要があります。
短期養成施設対象者
・福祉系大学等4年 基礎科目履修+短期養成施設等(6か月以上)
・福祉系短大等3年 基礎科目履修+相談援助実務1年+短期養成施設等(6か月以上)
・福祉系短大等2年 基礎科目履修+相談援助実務2年+短期養成施設等(6か月以上)
・社会福祉主事養成機関 相談援助実務2年+短期養成施設等(6か月以上)
・児童福祉司
・身体障害者福祉司
・査察指導員 実務4年+短期養成施設等(6か月以上)
・知的障碍害者福祉司
・老人福祉指導主事
一般養成施設等対象者
一般大学等4年 一般養成施設1年以上
一般短大等3年 相談援助実務1年 + 一般養成施設1年以上
一般短大等2年 相談援助実務2年 + 一般養成施設1年以上
その他 相談援助実務4年 + 一般養成施設1年以上
全国の養成施設一覧⇓
まとめ
今回は社会福祉士の養成施設について、ざっくりですがご紹介しました。
他の業界で働かれていて、福祉業界に関心を持ち転職される方は比較的多いですし、珍しくありません。福祉は人が人を支える仕事で、スタッフと利用者さんとの距離感が近い場合が多い仕事です。(あまりにも距離感が近付き過ぎると負担も大きくなります。コントロールが必要です。)
福祉の仕事は、時には人生経験が大きな武器になる事も多々あります。もちろん、福祉の資格や知識やスキルも重要ですが、人としての誠実さなどの人柄が実は最重要だと筆者は思います。
「自分だったらこんな支援をして欲しいな。」「こんな事してみたら、利用者さんの為になるんじゃないかな。」など、相手の事を考えて行動できる人は福祉現場では重宝されるのではないでしょうか。
以上、筆者の私見でした。
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